みやま市老人クラブ連合会の松尾正幸会長が瑞宝中綬章を受章されました

今年度の春の叙勲で、みやま市老人クラブ連合会の松尾正幸会長が、瑞宝章6つの中で3番目に位置する瑞宝中綬章を受章されました。

私たち老人クラブにとっても大変名誉なことですので、地元紙「有明新報」に掲載された記事を転載して紹介します。

 

[2025年 春の叙勲]

教員1万人を輩出

瑞宝中綬章 松尾 正幸 さん

 

佐賀大学の文化教育学部長、付属小中学校の校長、幼稚園園長と教育者一筋。大学では幼稚園や小中学校の教員を要請し「約40年間でおよそ1万人を輩出し、国力になっていると思う。国民のために役に立っており、それに対する勲章。私個人というよりも組織の代表として頂くものと思う」と受章の弁を語る松尾さん。

大学に入学した時、先輩から無理やりたばこを吸わされ倒れた。それ以来、たばこが人体に与える影響を考えるようになり、欧州の喫煙状況を研究。学生への禁煙教育にも力を入れた。教育学者の視点から禁煙と受動喫煙についてまとめた著書を出版。学校で教育をするリーダーのテキストとしても活用されている。

地域貢献活動にも積極的に取り組む。室町時代から受け継がれ、全国で唯一現存する幸若舞=国の重要無形民俗文化財=が毎年1月20日、地元の大江天満神社に奉納されており、観客の前で解説している。

幸若舞を初めて見に来た人から「重要文化財と思って来てみたが全然分からない。面白くない」と言われて「誰にでも分かりやすい解説が必要では」と幸若舞の特色や意義などを学び、二十数年前から観客の前に立つ。

現在、市老人クラブ連合会の会長。福岡県知事から「ふくおか子育てマイスター」に認定されている。

みやま市瀬高町大江。
80歳。

 

――― 4月29日付「有明新報」第23507号から転載

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